受け取ったプロジェクトを動かす基本フロー

チームメンバーや他の開発者からDockerプロジェクトを受け取った時の標準的な手順です。

💡 Dockerとプロジェクトの関係

重要:Gitリポジトリには「Docker本体」は入っていません。含まれているのは以下のファイルです:

  • Dockerfile:「このプロジェクトはこういう環境で動かします」という設計書
  • docker-compose.yml:「これらのコンテナを起動してください」という指示書
  • プロジェクトのコード:実際のアプリケーション

docker-compose upを実行すると、あなたのPCにインストールされているDockerが、これらの設計書を読んで、コンテナを作成・起動します。

例えると:

  • Docker本体 = 料理を作る「キッチン」(あなたのPCに必要)
  • Dockerfile/docker-compose.yml = 「レシピ」(リポジトリに含まれる)
  • docker-compose up = レシピを見て実際に料理を作る行為

つまり、あなたのPCにDocker Desktop(またはDocker)が事前にインストールされている必要があります。まだの場合は基本知識ページを参照してください。

1. プロジェクトを取得

git clone https://github.com/username/project-name.git
cd project-name

2. READMEを確認

まず必ずREADME.mdを読んでください。

3. 環境変数を設定

cp .env.example .env

.envファイルを開いて、必要な値を設定します。

⚠️ .envファイルの注意点

.envファイルにはパスワードなど機密情報が含まれるため、Gitにコミットしてはいけません。

4. コンテナを起動

起動方法は2種類あります:

方法1:フォアグラウンドで起動(初心者におすすめ)

docker-compose up

特徴:

  • ログがターミナルに表示され続ける
  • エラーがあればすぐに気づける
  • Ctrl + Cで停止
  • ターミナルを閉じると停止する

使うとき:初めて動かすとき、開発中、デバッグしたいとき

方法2:バックグラウンドで起動

docker-compose up -d

特徴:

  • バックグラウンドで動く(-dはdetachedの略)
  • ターミナルがすぐに使える
  • ターミナルを閉じても動き続ける
  • ログを見るにはdocker-compose logsが必要

使うとき:安定して動いているとき、長時間起動しておきたいとき

💡 おすすめ

最初はdocker-compose up(-dなし)で起動して、ログを見ながら正常に動くか確認しましょう。問題なければ次回からdocker-compose up -dを使っても大丈夫です。

5. 動作確認

ブラウザでアクセス:http://localhost:3000

よく使うコマンド

# 起動
docker-compose up
docker-compose up -d

# 停止
docker-compose stop
docker-compose down

# ログ確認
docker-compose logs
docker-compose logs -f

# 再起動
docker-compose restart

# 再ビルド
docker-compose up --build

よくある問題

ポートが既に使われている

こんなエラーが出ます:

Error: Bind for 0.0.0.0:3000 failed: port is already allocated

または

ERROR: for web  Cannot start service web: driver failed programming external connectivity on endpoint...

原因:他のアプリケーション(別のDockerコンテナや開発サーバー)が同じポート番号を使っています。

対処法:

  • 他のアプリを停止する
  • または、docker-compose.ymlのポート番号を変更:3000:30003001:3000

環境変数が設定されていない

こんなエラーが出ます:

Error: DATABASE_URL is not defined

または

Error: Missing environment variable: API_KEY

原因:.envファイルが作成されていない、または必要な変数が設定されていません。

対処法:

cp .env.example .env

その後、.envファイルを開いて必要な値を設定します。

Docker Desktopが起動していない

こんなエラーが出ます:

Cannot connect to the Docker daemon. Is the docker daemon running?

対処法:Docker Desktopを起動してください。